2022年08月06日 SR600 支笏洞爺
SR600支笏洞爺とオホーツク1300の2つを走行する予定で北海道に長期滞在していたが、予めスタート申告していた日時に天候が悪くないようだったので、より柔軟に日程を選べるオホーツク1300を後回しにして、SR600支笏洞爺を申告どおりに出走することにした。
2日目にパンクが発生した際にリム打ちと思い込んでタイヤを念入りに調査しなかったことがアダとなり、何回もスローパンクを繰り返して予備チューブを使い果たす事態になってしまったが、なんとか56時間41分で完走した。
区間 | 地点 | 距離(km) | クローズ時刻 | 到着時刻 |
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PC1 | JR琴似駅 | 0.0 | - | 08/06 04:00 |
PC2 | こばやし峠 | 9.7 | - | 08/06 04:44 |
PC3 | 豊平峡ダムゲート | 36.3 | - | 08/06 06:11 |
PC4 | 天狗山展望台駐車場 | 92.6 | - | 08/06 09:16 |
PC5 | 冷水峠カルデラ展望台 | 122.3 | - | 08/06 10:51 |
PC6 | 遍照寺 | 188.7 | - | 08/06 14:35 |
PC7 | 神仙沼レストハウス | 235.4 | - | 08/06 17:38 |
PC8 | HANAZONOリゾート入口 | 257.6 | - | 08/06 18:37 |
PC9 | 道の駅いわない | 284.5 | - | 08/06 19:49 |
PC10 | 森林管理道 新富線看板 | 341.6 | - | 08/07 08:37 |
PC11 | 豊浦湾展望公園入口 | 359.4 | - | 08/07 09:33 |
PC12 | ウィンザーホテル洞爺駐車場 | 370.9 | - | 08/07 11:00 |
PC13 | 伊達神社 | 397.1 | - | 08/07 12:39 |
PC14 | オロフレ峠展望台 | 429.3 | - | 08/07 15:20 |
PC15 | 倶多楽湖展望台 | 453.2 | - | 08/07 16:44 |
PC16 | ホロホロ峠 | 505.1 | - | 08/08 06:03 |
PC17 | ラルマナイの滝 | 584.4 | - | 08/08 10:22 |
PC18 | JR琴似駅 | 617.6 | - | 08/08 12:41 |
1日目
午前3時半に札幌のホテルを出て、5kmほど走ってスタート地点の琴似駅に到着。
午前4時にスタート。
市街地から寺院を横目に坂を登って、すぐにPC2に到着。
そこからは郊外の道を走って定山渓温泉から豊平峡温泉に入ってPC3のゲートに。
折り返して定山渓温泉にあるローソンで最初の休憩。
40km地点なので休憩には少し早いのだが、この先しばらくコンビニなし。
道道1号線、ダム沿いの緩やかな道を小樽方面へ進む。
小樽の市街地をかすめて天狗山へ登ってPC4。
小樽の市街地を眼下に望む。
フルーツ街道のアップダウンを越え、赤井川方面へ。
トンネルの旧道の峠を登った先にPC5。
その後、127km地点の赤井川のセイコーマートで休憩。
スタート時は曇り気味だった空も晴れてきて、気温も上がってきた。
倶知安方面へゆるい上りを延々と上りきると、羊蹄山が見えた。
この日は南風が吹いており、山の南側には雲がかかっているが、北側からは山体がよく見えた。要するに向かい風。
166km地点のローソン京極店で暑さに耐えきれず、アイスを食べる。
その後も向かい風に抗って南下し、PC6に到着。
ここからは進行方向を変えるため、追い風基調に。
羊蹄山の周囲を多少のアップダウンを繰り返しながら進んだ。
ニセコで一度休憩した後、ニセコアンヌプリを見ながら再び登り。
標高800m付近から雲がかかっていたが、峠はギリギリそれより低く、見下ろすとニセコや倶知安の市街地がよく見えた。
一旦峠を登りきってからしばらく下り、PC7の神仙沼へ。
折り返して再び登って峠を途中まで下り、分岐を曲がって五色温泉からまた登り、だいぶ日も沈んできた頃にPC8に到着。
そこからは多少のアップダウンを混じえつつ岩内市街地へ下り、1日目最後のPCに到着。
この日はちょうど祭をやっていて、ルートがまさかの歩行者天国。そのため押し歩きで歩行者天国区間を通過。
PCから1kmほど、285km地点のホテルいとうに20時前に到着。
部屋に入ってシャワーを浴びている頃に花火が上がっていたらしく、ドンドンという音が響いていた。
2日目
午前5時にスタート。
まずは南下して前日の神仙沼へ行く登り道へ。
振り返ると岩内市街地がよく見えた。
標高を上げると白樺林となり、北海道にしては珍しく道幅も狭くなった。
神仙沼の手前で蘭越町方面へ右折し、標高750mまで登って蘭越市街地まで一気に下る。
蘭越のセイコーマートでは北海道らしいお菓子を見つけたので食べてみたところ、適度に酸味があって補給食としてちょうどよかった。
少しだけ国道5号を走った後に、道道32号へ入る。
風はほとんどないが、1%ほどのほんとにゆるい登りを延々と走る。
最後の林道は少し斜度が上がるが、激坂というほどではなく、PC10に到着。
豊浦まではアップダウンを繰り返す道で、最後に一気に下ってPC11の噴火湾展望公園へ。
ここで雨がぱらつきはじめ、雨雲レーダーを見るとこのあとに本格的に降り始めるようなのでレインウェアをフル装備。
だが結局10分程度で止んでしまい、豊浦の市街地を抜けてこのコースで一番の斜度のある洞爺湖への登りに入る頃にはただ暑いだけに。
途中でレインウェアを脱ぎ、このコース一番のきつい坂をなんとかクリアしてPCのウィンザーホテル駐車場に到着。
洞爺湖畔まで一気に下り、洞爺湖温泉のセイコーマートで休憩。
リスタート後、せっかくなので洞爺湖で記念撮影。
昭和新山の横の道路を抜けて洞爺湖から伊達市街地方面へ入り、PCの伊達神社に到着。
壮瞥町方面に折り返して、2日目のハイライトのオロフレ峠へ。
登り始めは青い空が広がっていたが・・・
だんだんと霧がかかって景色が白くなっていき・・・
オロフレ峠の頂上では真っ白!
雨は降っていなかったので、レインウェアは着ずにダウンヒルを開始したが、これが間違いだった。
霧が容赦なく体を濡らしてきて寒い。
どこか屋根がある場所でレインウェアを着ようと思っていたが、北海道なので建物がほとんどないまま過ぎた。
ガタガタの路面に気を使いながら登別温泉まで下ってきた頃、リアのタイヤの空気圧が抜けていることを発見。
路面が悪かったのでリム打ちだろう、とこのときは考えていた。
スローパンクだったのでポンプで空気を継ぎ足せば、2日目の宿の虎杖浜まで持ちそうだったので、継ぎ足して続行。
登別温泉では人が多く、バス停などで落ち着いてパンク対応をできる状況でもなかった。
登別温泉を過ぎて倶多楽湖のPCに到着。もう一度空気を継ぎ足した。宿まではあと14km。
倶多楽湖から下り、国道36号に出た直後、宿まであと1.5kmというところで空気の漏れが悪化してどうしようもなくなったため、雨の中、歩道でパンク対応をする羽目に。
小さいながらチューブに空いた穴を発見できたので、イージーパッチで対応して虎杖浜温泉ホテルに到着。
ホテルではご厚意により部屋まで自転車を持ち込めたので、就寝前に携帯ポンプでできる限り空気を入れておくことができた。
3日目
午前3時15分にスタート。
雨は降っていなかったが、路面は濡れていたのでレインウェアを装備。
しばらくは国道36号の平坦路を進み、白老からホロホロ峠へ登り始める。
空は白み始めたが、あちこちでシカの群れが走っていた。
そうしてしばらく登っていると、雨が降り始め、またリアの空気が抜けていることを発見。
雨をしのげるスノーシェッドで一旦停止して、予備チューブに交換した。
一応タイヤ側も異物がないか調べたのだが、もっと念入りにタイヤを調べていれば・・・。
空気を入れ直したあと、再び登り始めてPCのホロホロ峠に到着。
美笛峠までの途中にきのこ王国があったのでトイレと自販機で小休憩。
美笛峠も越えて、支笏湖沿いの道路を走っていると、三度目のパンク。
これは絶対に何かタイヤに刺さっているに違いない、とタイヤを曲げたりしながら徹底的に調べたところ、極小の金属片が少しだけタイヤ内側から顔を出していることを発見。
ほぼ完全にタイヤ内に埋め込まれた状態だったため、抜き取るのに非常に苦労したが、執念で爪を使ってつまみ出すことに成功した。
これで直ることを祈りつつ、イージーパッチで穴を塞ぎ、走行再開。
少し進むと支笏湖温泉に到着。
ここを過ぎるとバス路線がなくなりDNFが難しくなるので、進むか退くかの判断に迫られたが、スローパンクのみなので最悪でも空気を補充しながら下れるはず、と判断して進むことに。
支笏湖畔では雨は止んでいたが、そこから恵庭峠へと登り始めるとパラパラと降り始めてきた。
そして峠を越えて下り始めたときにちょうど本降りの雨が降り始めてしまい、例によって雨を一時的にしのげる場所を見つける前にずぶ濡れに。
なんとか最後のPCのラルマナイの滝に到着し、東屋があったので少し休憩。
ラルマナイの滝からの登り返しはキツくなく、少し登ると札幌市の看板があって札幌市に入った。
そこからさらにちょっと下ると市街地になり、久しぶりのコンビニで休憩。
DNF困難区間を越えたことで精神的にだいぶラクになった。
真駒内から札幌市街地の縁に沿って走って琴似駅に到着。
パンクの原因究明に手間取ってしまったためにだいぶ追い詰められてしまったが、なんとか56時間41分で完走できた。