2020年10月17日 BRM1017 横浜あおばスーパー300km 伊豆(酷)

本来は4月18日開催予定で、日本縦断の2週間ほど前に高難度コースを走っておきたくてエントリーしていた、初めてのアオバヒドイ。

当日は雨予報かつ12月並みの低温の天気予報が出たため、エントリー80人のうち65人がDNS。

N2BRMで出走日を変えた人が5人で、出走したのは10人。

区間 地点 距離(km) クローズ時刻 到着時刻
スタート 神奈川県平塚市 湘南平 0.0 - 10/17 06:00
PC1 汐吹公園 66.6 10/17 10:28 10/17 09:04
PC2 あいあい岬 138.1 10/17 15:12 10/17 12:34
PC3 出逢い岬 211.7 10/17 20:04 10/17 16:48
PC4 箱根関所 267.9 10/17 23:52 10/17 20:26
フィニッシュ 神奈川県平塚市 湘南平 303.6 10/18 02:00 10/17 22:11

スタートまで

前日に平塚駅前の東横インに宿泊したのだが、ホテルに到着後に、SPDシューズを家に忘れていたことに気づく。

仕方がないので追加で3時間掛けて家とホテルをもう1往復して取りに戻る。

せっかくフレックスで早めに退勤して余裕の前日入りを目指していたのに・・・。

当日は朝4時過ぎに起床し、ホテル玄関前で輪行を解除。

既に雨が降っていたのでレインウェアを着込んでスタート地点の湘南平へ。

この湘南平、斜度10%超が1km少し続く坂で、「これ、ゴール直前にも登るんだよな・・・」と少しげんなり。

5時30分に頂上に到着した所、最初に受付に到着したので、スタッフから「ようこそ、変態第1号さん」と初っ端から強烈なジャブが。

その後、冷たい雨が降りしきる中、続々と変態が集まってきた。

空も白み始めた頃、ブリーフィングを開始。

ブリーフィングの内容は次の通り。

  • 下田までの東伊豆は平地
  • 「下田を過ぎたらDNFできない。バスが走っているらしいが、走っているところを見たことがない。」
  • 「南伊豆、127kmのセブンイレブンの後はコンビニはない。自販機すらない。必ず補給するように。」
  • 「西伊豆の戸田、193kmのコンビニの後もしばらくコンビニはない。必ず補給するように。」
  • 「箱根の登りも250kmのファミリーマートの後にコンビニは登りきるまでない。必ず補給するように。」
  • 「箱根の下りは慎重に。もしローリング族が居たら警察に通報するように。」

・・・東伊豆は平地?

スタート - PC2

ブリーフィング後、車検を受けてスタート。

湘南台を下って国道1号に出た後は、ウルトラオレンヂとほぼ同じコース。

信号地帯の小田原を抜けると、他の参加者がどんどん私を抜いていき、数えてみたら7人に抜かれた。

さすが、このコンディションでもDNSしなかった猛者たちだ。強い。

と、同時に今回の出走は何人だったのか、ブリーフィングのときに数えていなかったことを少し後悔。

ただ、8人くらいは居たような気がするので、もしかして最後尾?と思いながら、遠ざかる背中を見つつ、マイペースで進む。

伊東駅入り口で2名の参加者がコースを外れて伊東駅方面へ向かっていたのが前方に見えたのだが、どこに寄り道したのだろう?

ウルトラオレンヂでPCになっていたセブンイレブンが64km地点なので、そこで今回も休憩。

ウルトラオレンヂの時は暑くてアイスを買ったというのに、1ヶ月半で冷たい雨に打たれるとは。

再出発して、PC1の汐吹公園はすぐ。

ここで4人の参加者が休憩していたのだが、私はついさっき休憩したので写真だけ撮ってすぐに出発。

伊豆高原に登る坂道もウルトラオレンヂと同じなので淡々と。

ウルトラオレンヂでは河津の伊豆オレンヂセンターで折り返しだったが、今回は伊豆を1周するのでそのまま進む。

渋滞気味の下田の市街地を抜け、南伊豆町に入る。

ブリーフィングで言われたとおり127km地点のセブンイレブンで休憩。

コンビニの少し前で抜いた参加者1人も同じく休憩。

その方は「寒い」といってコンビニで合羽を追加で購入していた。

先に再スタートして、石廊崎を少し過ぎたところにあるPC2、あいあい岬に到着。

PC2 - フィニッシュ

ブリーフィングで南伊豆では自販機すらないと言われていたが、走ってみると自販機は思ったより見つけられた。

コンビニがない区間も40km程度で、松崎まで行けばそれ以降は仁科、堂ヶ島、賀茂、土肥とそれなりの間隔で存在した。

補給食で持ってきたスポーツようかんが気温が低く固くなっており、グローブが厚手でかつずぶ濡れになっていて指に力が入らず、食べるのに難儀したが、何とか走りながら補給はできていたので、事前の計画通り193kmのセブンイレブンまでは休憩無しで進んだ。

ここでは先行していた参加者1人に追いつき、スタート地点ぶりに再会。

「寒いですね〜」と言いつつも表情は余裕そうで、先に出発していった。

土肥を過ぎてそれまで走っていた国道136号から県道17号に入ると、道は狭くなり、線形もぐにゃぐにゃ。

このあたりを暗くなる前にクリアできたのは結構大きかった。

ドヘタクソな対抗の自動車が見通しのないカーブで反対車線側いっぱいまではみ出しながら走ってきたときは少しビックリ。

私が左端ギリギリを走行していたのでかろうじて隙間があったが、自動車や自動二輪だったら間違いなく正面衝突だった。

気にしていてもしょうがないので相変わらず淡々ペースで進んで、PC3の出逢い岬に到着。

その後しばらくすると、海の向こう側に沼津市街地の明かりが見えるようになり、三島までのつかの間の平坦。

韮山から国道136号を北上し、函南町に入った246km地点でコンビニを見つけたので休憩。

いつもならカフェインを摂取するタイミングなのだが、疲れや眠気は感じていなかったので、普通に炭水化物とタンパク質を補給して箱根の登りへ。

三島で国道1号に入り、斜度はゆるいものの延々と箱根峠まで登る。

途中、193km地点で会った参加者の方を追い抜いた。

Edge 830の高度計は雨が降ると途端に精度が落ちるようで、今回は標高がかなり低めに出ていた。

箱根峠の標高は846mなのだが、Edgeが示す現在の標高は500mほどしかなく「まだ300m以上登るのか・・・」と思っていたら、「箱根峠3km」という標識が見えて肩透かしを食らった。

箱根峠を登りきった後は芦ノ湖まで下って最後のPCで写真撮影。

その後は箱根の旧道を使ってダウンヒル。

旧道を通るのは初めてなので、かなり慎重にブレーキをかけながら下った。

心配されたローリング族もこんなウェットすぎるコンディションでは出没しないらしく、警察に通報せずに済んだ。

小田原からは久しぶりの平地だが、信号でたびたびストップ。

最後の湘南平は、スタート前に登ったときと同様、「なぜ頂上フィニッシュなんだ」と思いながらも、脚は残っていたので淡々と登ってフィニッシュ。

時間は16時間11分。

受付に着いたときに、ちょうど帰宅する参加者1人とすれ違ったのだが、スタッフの方によるとその方がトップでゴールとのこと。

重ねてスタッフに出走者の人数を尋ねた所、10人という回答があった。

ということは、やはり私は伊東まで最後尾に居て、そこから8人抜いて2番目の到着、ということだったらしい。

・・・ブリーフィングで「下田までの東伊豆は平地」とか言うから皆さん前半に飛ばしすぎちゃったんじゃないか?

ゴール後

東横インを連泊しておいたので、湘南平の急坂を下って平塚駅方面へ走り、ホテルの玄関まで輪行袋に入れて部屋に戻った。

翌朝Twitterを見てみると、10番目でゴールした、というツイートを発見。

ということは出走10人で完走10人、完走率はまさかの100%。

スタート地点には覚悟が決まった人だけが集まっていたようだ。