2020年09月19日 BRM919 福岡1000 筑後

今年最長の1000km(本当は日本縦断2700kmと北海道1200kmもエントリーしていたけれど、残念ながら中止)。

初めてブルベ中にパンクをしてしまい、さらに予備チューブでも再発してしまう、というDNFを覚悟する事態が発生したものの、他の参加者の方にチューブを譲っていただいたおかげで完走。

それまで3週連続で300km→300km→山岳600kmと走ってきていたため、フィジカル面ではかなり調子が上がっていて、2泊65時間の走行を目標にしていた所、63時間45分で完走できた。

区間 地点 距離(km) クローズ時刻 到着時刻
スタート 福岡県筑後市 筑後広域公園 0.0 - 09/19 10:00
通過チェック1 セブンイレブン国東鶴川店 257.3 - 09/19 22:29
PC1 ファミリーマート伊万里南波多店 604.8 09/21 02:26 09/20 21:17
通過チェック2 ファミリーマート南有馬店 865.3 - 09/21 19:02
通過チェック3 セブンイレブン有明深浦店 958.7 - 09/21 23:39
フィニッシュ セブンイレブン筑後船小屋店 1005.6 09/22 13:00 09/22 01:45

1日目 (スタート - 305km)

前日は休暇を取って、東京から新幹線と鹿児島本線で羽犬塚駅近くのビジネスホテルに宿泊。

同じホテルには他にも3名の参加者が宿泊。

朝9時過ぎに輪行解除した後スタート会場へ。

スタート地点に人が集まるブルベは久しぶり(2月のBRM222東京600沖縄以来)。

ブリーフィングを受けるのも久しぶり。

スタッフの方に写真を取ってもらったり(ドローン使用も)してから、10時にスタート。

なお今回は、10時と遅めのスタート時刻にも関わらず、1日目に300km走るという攻めた計画。

まずは南下して熊本県に入り、そのまま阿蘇山へ。

ミルクロードを登って外輪山の中に一旦下りた後、ロープウェー乗り場(標高1,150m)まで再度登る。

ロープウェー乗り場がフォトチェックポイントになっていたが、スタッフの方が先着して待っていてくださったので有人チェックに。

折り返すときに草千里の風景を撮影してから、標高530m付近まで一気にダウンヒル。

この日のウェアはパールイズミの夏用長袖インナーの上に、ミレーのあみあみ、ビオレーサーのジャージにしたが、登りも下りも着替えることなくこなせた。

なおミレーのあみあみを一番下に着るのが本来の使い方なのだが、前回のSR600福島で何故か肌がかぶれたので、順序を入れ替えてみたところうまくいった。

再度国道57号の滝室坂(標高780m)を登ってこの日の大きな登りは終わりで、あとは大分方面へは基本下り(とはいってもところどころ登るのだが)。

豊後竹田からは国道502号、326号を通るルートで、途中の道の駅みえがフォトチェックポイント。

その後も約55kmごとにコンビニ休憩をはさむ、というペースを維持して、大分市街地を抜け、別府市内へ。

スタートが10時と遅かったこともあり、この時点で日は暮れていた。

別府市内を抜けようか、というところで、国道10号の自転車走行禁止のバイパス区間の迂回路から国道10号に復帰する交差点で、そのまま本線に入るのか一旦側道に入るのかを確認するべくGarminの画面に注意が向いたところで、道路の陥没穴に突っ込んでしまって前輪をリム打ちパンク。

チューブを確認した所、穴が大きくパッチでの修理を諦め、持っていた予備チューブに交換して再開したが、すぐに空気が抜けて再び走行不能に。

これはDNFするしかないか、と半ば諦めていたところ、たまたま同行していた他の参加者の方から予備チューブを譲っていただけた。これがなければ完走できなかったので、本当に感謝しかない。北九州のNさん、ありがとうございました。

2回めのチューブ交換後は空気漏れもなく、復帰。

その後は国東半島をぐるっと回るコースで、大分空港以外はほぼ真っ暗。

22時過ぎに通過チェックのセブンイレブンに到着。

国東半島をほぼ回りきり、付け根の豊後高田のHOTEL AZに0時40分に到着し、宿泊。

2度のパンク修理を行ったにもかかわらず、305kmを14時間40分と、グロス20km/h以上をキープできるという快調な1日目。

2日目 (305km - 641km)

朝5時に起床し、5時30分に出発しようとホテルフロントに行った所、チェックイン時には私以外の自転車は1台だけだったのが5台に増えていた(下の写真の範囲外にもう1台)。

ホテル近くのコンビニで朝食を取って、5時50分に2日目本格スタート。

朝焼けがきれいだったが、Garminの気温計は15℃を表示しており、放射冷却でかなり冷え込んでいた。

周防灘沿いを北上して北九州市に入り、斜度20%はあろうかという激坂を登ってクイズポイントのめかり公園へ。

クイズの答えを探して、結構彷徨った。

折り返して門司から南西方向へ(写真は門司港駅)。

Googleマップで調べた所、ルートから800m離れたところにサイクルベースあさひを見つけたので、予備チューブの補充を行い、また空気入れを貸してもらった。

こういうときにチェーン店だと、一定の品揃えやクオリティを期待できるので助かる。

曇りがちだった1日目と違って、2日目は雲が少なく気温は32℃まで上昇。

ミレーのメッシュインナーを脱いで対応した。

直方、飯塚と通って米ノ山峠(400m弱)を越えた後、道の駅 筑前町みなみの里で休憩。

道の駅は大変混雑していて、うどんを食べようと思ったが、麺がなくなった、といわれて断念し、弁当を食べた。

再開後はすぐにクイズポイントの朝倉の三連水車。

そこからは筑後平野、佐賀平野を西進。

日が暮れてきた頃に、脊振山地の野ノ峠(580m)まで、久しぶりのヒルクライム。

クイズポイントの北山トンネルを通過して、唐津へ。

このあたりでGarminの気温計は12℃を示しており、ミレーのインナーと、ウインドブレーカーを着て対応した。

唐津では虹の松原を通過するルートになっていたが、真っ暗で松林は何も見えなかったものの、松の香りを楽しむことはできた。

虹の松原を通過したところでライトアップされた唐津城が見えた。

唐津から再度小さな山を越えて伊万里方面へ。

伊万里市に入ったところで唯一のPC(605km地点)があり、ここさえ間に合えば、残りの400kmは時間制限が緩和される。

伊万里市内に宿泊する参加者が多かったようだが、さらに約30km先の松浦市に宿を予約していたので、もう少し走る。

23時15分にルート上にあるホテル アミスタに到着。

計画では午前2時到着だったので、この日もかなり順調。

3日目 (641km - フィニッシュ)

午前5時に起床して5時30分に出発する予定が、起きてみたら6時と寝過ごし、結局6時40分に出発。

なお出発時には私以外に2台の自転車があって、ホテルのフロントの方によるとご夫婦の参加者で、朝方に到着したとのこと。

奥さんのほうがかなりバテていた、との話だったが、無事完走されたのだろうか。

ともあれ、松浦を出発してまずは平戸大橋を渡って平戸島に。

クイズポイントのザビエル記念教会へ。

途中で一度コンビニ休憩を挟んで、佐世保市内に入り、早岐瀬戸を渡って針尾島へ。

クイズポイントの針尾送信所で答えを確認するついでに自販機でドリンク補給。

この日も朝方の冷え込みから一転、快晴のため気温がぐんぐん上昇し、ドリンクの消費ペースが速かった。

西海橋(工事中で片側交互通行)を経由して西彼杵半島に渡り、旧琴海町、時津町と経由して長崎市街地へ。

中学時代によく遊んでいた住吉商店街のアーケード内を突っ切るルートになっていたが、自転車通行禁止だったため押し歩き。

その後、母校(高校)のすぐ近くを通るので、100m程度寄り道して正門前で記念撮影し、不審者と思われないうちにそそくさとコースに復帰。

飽の浦を経由して女神大橋を渡る。

渡った後にあるクイズポイントを確認後、長崎県庁前を通って日見峠で現川方面へ抜け、旧飯盛町、旧愛野町、旧小浜町(長崎にいたのは平成の大合併前なので、現在の地名が分からない)と、島原半島を反時計周りに周回。

天気が良かったので雲仙がよく見え、また北の方を見ると諫早湾と経ヶ岳も見えた。

旧小浜町では廃線跡の道路がルートになっていたのだが、夜間通行止めまで間一髪。

工事開始が2日前倒しにされていたら、かなりの参加者が迂回を強要されただろう。

この日は北東の風がやや強く吹いていて、島原半島を南下する時は追い風に乗ってスイスイ。

長崎半島に沈む夕日を見るのは、長崎市内に住んでいた私にとっては珍しく見えた。

島原半島南端部を通過し、風向きが向かい風気味になったところで、865km地点の通過チェックに到着。

残り140km、風は向かい風気味だけど頑張ろう、と気合を入れて夜の島原市街地を淡々と走行。

この日は早めにウインドブレーカーを着て冷え込みに対応したことが奏功し、思ったよりもパワーが出た。

諫早湾堤防道路は路面が良い区間と悪い区間が混在する中で、横風に煽られながら、ほとんど景色が変わらない直線を走ることになったので、思ったよりも長く感じた。

少しグネグネしている国道207号を走って鹿島市に入り、最後の通過チェック。

最後は国道444号のどフラット区間。

延々と向かい風にやられることを覚悟していたが、深夜になって風が少し弱まり、28km/hで信号にもほぼ引っかからず、福岡県大川市に入るまでほぼノンストップ。

筑後船小屋のセブンイレブンに、1時45分に到着してゴール。

もともと65時間で走るという攻めた計画だったがそれよりも早く、63時間45分で到着できた。

ゴール後はとりあえずメールでゴール連絡だけしておいて、前泊時と同じホテルを予約しておいたので、まずはホテルにチェックイン。

一旦寝たあとで翌朝ブルベカードに記入して、羽犬塚駅前の郵便ポストに投函して手続き面でも完了。