2025年07月20日-22日 剣岳
年始から社長から誘われていた剣岳。
社長の高校時代の同級生2人を加えた4人パーティで、2泊3日の山行。
全行程で快晴に恵まれ、絶景を楽しめた。
1日目 (室堂 - 剣沢キャンプ場)
集合後、前日23時05分にバスタ新宿を出発する夜行バスに乗車して信濃大町まで。
5時に信濃大町に到着し、扇沢まで路線バス。
信濃大町からのバスを含め、事前に立山黒部アルペンルートはウェブで予約しており、扇沢で発券。
電気バスに乗車してまずは黒部ダム。
ついでケーブルカー。
ロープウェイ。
電気バスに乗って室堂のターミナルに到着。
天気は快晴で、すでに絶景。
トイレや水分の準備などを行い、8時50分に歩行開始。
みくりが池。
雷鳥沢キャンプ場。
雷鳥沢キャンプ場の先にある橋を渡ってから登山道に入る。
登山道脇にはチングルマを始めとして花がたくさん咲いていた。
雪渓歩きも。
これまでは1泊2日が最高だったのだが、2泊3日の今回は食料が多く、険しい道も相まって思ったほどペースが上がらず、のんびり登る。
剣御前小屋に着いてこの日の登りは終了。あとは下るだけ。
このところ連続で熊が出没しているらしく、室堂のターミナルを始め、各所に熊注意の張り紙があった。
この日の目的地となる剣沢キャンプ場を見ながら下る。
ライチョウ親子が登山道のすぐ脇に巣を作っているらしく、間近で観察できた。
13時ごろに剣沢キャンプ場に到着。
テント受付で2泊分の手続きを行ってテントを設営。
食料は日清の完全メシのカレーメシとハヤシメシに、タンパク質を補給するため大豆のお肉を追加したものを予めジップロックに詰め替えておいたものを8食分持参した。
ジェットボイルで湯を沸かしてそのまま食べて、食べ終わったらジップロックを丸めてゴミ袋に入れれば完了。
明日登ることになる剣岳を見て、「あんな斜面をどうやって登るんだ?」と不安になってきた。
夕方になって赤みがかかってくると雰囲気も変わってきた。
稜線の上の方だけに夕陽が当たるのもとても良い。
翌日に備えて19時には寝ることになったが、全く寝付けず。
真っ暗になった後にふと外を見てみたら星がくっきり。
寝袋の中で集中して体を休めようと頑張った。
2日目 (剣沢キャンプ場 - 剣岳)
結局1時間ちょっとしか眠れなかったが、3時に起床。
外気温は10℃程度まで下がるという予報だったが、テント内は13℃だった。
シュラフの中が快適だったこともあり、眠れた時間は短かったものの体力的にはかなり回復していた。
湯を沸かして朝食を取り、出発の準備を整える。
昼から雨の予報だったので、アタックザック(Sea to Summitのウルトラシルナノデイパック)に水と行動食とレインウェアを入れた。
4時に出発。
剣沢小屋から剣山荘までの間の雪渓がカチコチに固まっていて、滑ったら下まで止まれなさそうで非常に怖かった。
剣山荘の水場で水を補給。
剣山荘を出発してすぐご来光。
一服剣の手前で1番目の鎖場。
振り返ると朝日が山肌を照らしていた。
5時10分に一服剣に到着。
花もたくさん見つけられた。
ハクサンフウロ? オニユリ?

カニのたてばいとよこばいのために簡易ハーネスを装備してきたので、まだ必要な難度ではないものの練習として鎖にカラビナをかけながら。
尾根に出ると富山湾側の景色が一気に広がる。
鎖がない場所もゴロゴロした岩を登っていく。
6時に前剣に到着。
このあたりから難度が上がってきた。
鎖がない場所だが落ちたら終わり。
核心部のカニのたてばい。
私の後ろの人が私がまだ鎖を使っているのに同じ鎖を掴んできて非常に危なかった。
強めの口調で注意したのだが、あまり聞いていないようだった。その人のパーティの人の話しぶりからすると、普段からせっかちで安全意識に欠ける人のようなのだが、周囲の人間を巻き込まないでほしい。
後ろの人を牽制しながら難所を突破したが、その後もまったく気を抜けない箇所が続いた。
なんとか7時45分に剣岳登頂。
頂上からは遠くまでよく見えて、富士山も見えた。
三角点

山頂には1時間ほど滞在し、8時45分に下山開始。
カニのよこばいは眼の前の鎖とどこに足を置くかにひたすら集中した。
その後も下山のはずなのに結構登りが。
パーティで速度を合わせるためにちょくちょく休憩しつつ、剣山荘まで帰ってきてようやく一安心。
コーラを購入。
朝方カチコチに固まっていた雪渓も、昼間になって柔らかくなったので幾分安心に。
13時25分に全員無事でテントまで戻ってきた。
早ければ11時頃から雨が降る、という天気予報は外れて、結局この日も終始好天だった。
翌日は本来は雄山に登ってから室堂に降りる計画だったのだが、メンバーの疲労度合いを考慮して、1日目のルートをそのまま戻ることに。
この日はさすがによく眠れた。
3日目 (剣沢キャンプ場 - 室堂)
3日目も非常に天気が良く、剣岳もよく見えた。
明るくなってきた中、テントを撤収して5時過ぎに出発。
遠くに見える剣御前小屋へ向かって登る。
1日目にいたライチョウ親子をまた見つつ、7時前に剣御前小屋に到着。
剣岳の手前と比べれば非常に歩きやすい道なのだが、疲労の蓄積もありのんびりペースで下り、雷鳥沢キャンプ場の手前まで到着。
会社のサーバルームでトラブルがあったため、緊急で会社の朝会にリモートで参加して情報共有をしつつ、カメラで絶景をライブ中継した。
剣沢キャンプ場も3連休の中日だった1日目に比べて2日目はテントの数が格段に減ったが、雷鳥沢キャンプ場もだいぶテントが少なくなっていた。
整備された遊歩道を歩きながら室堂のターミナルへ。
10時9分に到着して、全員無事で山行を終えた。
室堂で富山駅までのきっぷを買って10時40分発のバスに乗車。
ケーブルカーに乗って立山駅へ。
富山地方鉄道では途中の岩峅寺駅で乗り換え。
不二越駅すぐ近くのスーパー銭湯に入ってさっぱり。
富山駅の回転寿司でたらふく食べてから新幹線で帰宅。
終始快晴で絶景を見れた上、同級生3人組の仲が良いため道中も楽しく喋りながら歩けて、とても良い山行となった。